ハリネズミの寿命
販売サイトなどを見ていると、寿命について、よく「6~10年」という記載を見ます。これは現在では、多くの針飼いから見て、違和感のある数字かと思います。
近頃では、5年以上生きていれば「長生き」と目される印象ですし、
3年前後で旅立ってしまう事が多いように感じています。
では、6~10年というのが大嘘なのかといえば、必ずしもそうとは言い切れず、
実際、ハリネズミがペットとして飼われるようになった当初は
5年以上生きるのが普通だったようなのです。
国内でも、ハリネズミ飼育黎明期といえるような時期のハリネズミたちは
5年以上生きることは決してまれではなかったようです。
そしてそれが、今に至るまでに短命化している、というのが本当のところのようです。
短命化の原因は、正確なところはわかていないようです。
無責任な繁殖が繰り返された結果であるという説や
また、飼い始められた当初に長命であったことのほうが異常だったのだという説もあるようです
(飼育下におかれて最初のうちだけ特異的にに寿命が延びるということはほかの動物でも実際に起こる現象のようです)
繁殖に関しては、個々の飼い主も意識を高く持たないといけないのではないかと考えさせられます。
つまり、安直に近親交配をすることがよい結果をもたらさないのはもちろんのこと
遺伝的な要因の大きい疾患というものがあり、
(たとえばハリネズミによく見られる悪性腫瘍やWHSは遺伝的要因が指摘されるようです)
その遺伝要素を持った子を親にするということは
短命なハリネズミを増やすことにもつながりかねないのです。
Hedgehog centralによれば、平均寿命は3.5歳、最高寿命は9歳、
一般的な寿命(病気などによらないという事でしょうか?)は4-6歳となっています。