• 準備
  • 飼育書
  • ケージ
  • 巣箱・寝袋
  • 床材
  • 餌入れ・水入れ
  • トイレ
  • ホイール
  • 温度計
  • 餌・生餌
  • 爪切り・お手入れ用品
  • 暖房器具

  • (c) 2013 raco

    ホイール(回し車)

    多くのハリネズミは回し車が大好きです。
    「まわさない子もいるみたいだし…」という感じで
    ホイールを設置しない人もいるようですが
    ホイールは必須と考えます。
    ケージの大きさからホイールが置けない、というのは論外で
    ホイールを置くことを前提にして、ケージを決めるべきです。

    このサイトを見ているくらい情報収集に余念がない方ですと
    昔の、アイムスの子猫用キャットフードによる肝臓障害の話などもチェックしているかもしれません。
    この件についても、ホイールなどの運動できる環境がなかった子がほとんどだったようです。
    運動はハリネズミの健康維持に大きなメリットがあるということは間違いなさそうです。

    放し飼いだからホイールはいらないという人もいるかもしれませんが、
    ハリネズミは一晩に数キロ、ことによると10km以上の距離を走ります。
    たとえば、6畳一間のハリネズミ専用部屋での放し飼いや20畳程度のLDKのお散歩など
    ケージサイズからしたらものすごく広いように感じますが
    数キロの距離を走り回ることには不向きでしょう。
    ハリネズミが十分に走り回るためには少なくとも
    ミニ体育館や大広間くらいの
    現実離れした広さがないと難しいのではないでしょうか。
    たとえケージ代わりに広い部屋で放し飼いにしていたとしても
    ホイールはホイールで別に用意するのがよいと思います。

    ホイール選びのポイントはは
    ・十分な大きさがあること
    ・危険が少ないこと

    ハリネズミに喜びをもたらすアイテムである反面、一番危険なアイテムでもあるので
    慎重に選んでください(というほど種類もないのですが…)

    大きさに関しては、
    12インチ(約30cm)程度の直径と、最低4インチ、
    できれば5~6インチ(12.7~15.24cm)の幅を推奨されています。
    直径が小さいものをまわすと、のけぞったような形になり
    背骨に負担がかかり、健康を害する恐れがあります。
    小さなうちは30cmのホイールは大きすぎるように感じるかもしれませんが
    (ホイールによる可能性は否定できませんが、離乳したしかるべきサイズの子針なら)
    ちゃんと回せます。
    成長したら買い換えるなどする必要はなく、
    最初から大きいものを買い与えて大丈夫です。
    100g程度しかないちびっ子が30cmのホイールをまわしている動画です↓
    危険性に関して言えば、
    回す(走る)部分がはしごタイプやメッシュタイプのものは避ける、
    というのはよく知られているかと思います。
    踏み外したり、足をとられて大怪我をする可能性があるためです。
    それ以外のチェックポイントとして
    側面全体が壁になっていて中央に軸があるものがよく、
    壁がなくてバーがついていてその中央に軸があるタイプ(クロスバータイプ)のものは
    巻き込まれて致命的な怪我を負う可能性があるため使用してはいけません。

    この危険ポイントをすべて兼ね備えたホイールも、
    お店によってはハリネズミ用として売られている現状があります。
    名指ししてしまうと、メタル・サイレント。(メタルサイレント25、メタルサイレント32)

    「使っているけれど、なんともないよ!」という方もきっといるでしょう。
    事故はあくまでも事故ですから、必ず起きるわけではないので、当然です。
    反面、ひとたびおきたら重大な結果をもたらしかねないものです。

    たとえば、赤ちゃんと車のチャイルドシート。
    事故を起こさなければ「使ってないけれどなんともないよ!」といえるでしょうが
    ひとたび事故を起こせば、チャイルドシートを使っていれば車に傷がついた、
    程度で済んだはずの事故だったのに
    フロントガラスに突っ込んで死んでしまった…
    安全なホイールであれば「ちょっとよろけた」程度で済んだのに
    危険なホイールであれば、致命的な怪我を負いかねない。
    なんともないよは当然で、なんともあってからでは遅いのです。
    ホイールの交換をお勧めします。

    Hedgehog Centralのwikiでも、メッシュタイプ等のホイールにこのように書かれていました。
    If this is currently in your hedgehogs cage,
    and there has not been an accident as of yet,
    please remove it as it is not worth the risk.


    さて、30cm程度の大きさがあり、メッシュやクロスバータイプを除くとなると
    ほとんど選択肢がなくなり、

    ・GBのランニングホイール
    ・サンコーのサイレントホイールBIG
    この2点くらいではないでしょうか。

    うち、私が使ったことがあるのはサイレントホイールBIGのほうだけですが
    実のところそのサイレントホイールですら、
    継ぎ目や穴に爪が引っかかったりする可能性は否定できないので
    ベストな選択とはいえないところです。
    Hedgehog Centralのwikiでも、よく似たSilent spinerというホイールが
    Bad wheelに分類されていました。
    色は違うけれどOEMか何か?と思うくらいそっくりなのですが…
    欠点として挙げられているのは
    ・土台の大きさが十分でないので倒れる
    (うちでは倒れたことはないのですがビッグサイズの子だとそういうこともあるかも。
    ・ケージ固定で利用すれば問題ないかと。)
    ・ナットが緩んで落ちる(これはきちんととめてないせいかと…きちんと溝に合わせてはめないときちんとしまらないし、それがわかりにくいことは否めない)
    ・プラスチックがもろくて簡単に割れる(かなり頑丈だと思っているので、これは材質が違うのかも…)
    ・2つのパーツから成りスリットがあるので爪が引っかかる(その可能性は否定できない)
    ・うるさい(これは設置方法が悪いか環境が適していないと思う)
    ・出入りがしにくい(他のものと比べるとそうかも)
    ・汚れやすい(中央がくぼんだ形になっているのでこれはそのとおり)

    現物を使ったことが無いので断言はできないのですが、
    現状手に入るものの中では「ランニングホイール」が
    一番安全性が高いかもしれません。
    ですがランニングホイールにはベアリング等は無いので
    音等の点ではサイレントホイールに軍配が上がるでしょう。
    ゲージへの取り付けもタイプが限定されているようです。

    見たところ、サイレントホイールが問題になるのは
    遠心力で尿が抜けるようになっているためのスリットです。
    私はサイレントホイールをずっと使っていて特に問題を感じたことは無かったのですが
    気づいていないだけで、爪が引っかかって痛い思いをしたことが
    あったかもしれないことは否定できません。

    剛性について、丈夫なのは金属製、プラスチックは壊れてくる
    といったことが某お店で書かれていたので
    サイレントホイールを、壊れたときようの予備も購入してあったのですが
    ついに出番がありませんでした。
    とても大きい子などですとまた違うのかもしれませんが
    かなり丈夫にできているように思います。
    逆に、金属製の、スチール製の塗装してあるものなどは
    さびてくるといった話も目にしています。
    そんなわけなので、金属製>プラ製 という話は
    あまりあてにならないと思います。

    安全性や使用感の高さを求めて自作するという手もあります。例えば
    http://www.instructables.com/id/Noiseless-Hedghog-Wheel/(英語です)
    飼う前の準備期間に同様の紹介ページを見て自作も考えたんですが
    主な部品としてあげられていたローラーブレードの車輪だけでも
    サイレントホイールBIGが買えてしまうくらいのお値段だったので諦めました。
    (サイレントホイールBIGにも危険性があるとは把握していなかったこともあり…)

    アメリカで販売しているものを取り寄せる、という選択肢もアリかも。


    カウンター


    ホイールの回転数を記録してくれる装置で
    健康管理に役立ちます。
    同じ部屋で寝ていれば、ホイールをどのくらいまわしているか音でそれなりにわかるかもしれませんが、
    実際にどのくらいの距離を走っているのかの把握は難しいですし
    別室で寝ていたら、なおのことわかりません。
    ホイールの汚れ具合でなんとなーくはわかるかもしれませんが、あまり当てになりません。
    (すごーく汚れていても大してまわしていない、なんていうこともざらですし
    ホイールであまり排泄しない子だとそれすらわからないかと…)
    ホイールをまわしている、いないはある程度元気さのバロメーターになると考えてよいと思うので
    日中なかなか姿も見れないかもしれないハリネズミの調子のよしあし、
    かなりお役立ちだと思います。



    主にハムスター用として、過去に2種類ほど販売されていたようですが
    今はどちらも廃盤となっています。
    …と思ったらひとつは復刻されているようです。
    復刻されているのは「あいくるりんメーター」
    廃盤になっているけれど「ヘルシーメーター」も
    時々デッドストックが売られているのを見ますし、プレミアム価格どころかお手ごろなことが多いです。

    我が家では、ヘルシーメーターしか手に入らなかったのでヘルシーメーターを使っているのですが
    (手に入れたときはすでに廃盤だったにもかかわらず、最初に入っていた電池で全然使えるし故障もなかったです)
    ヘルシーメーターはホイールに取り付ける磁石と本体の間隔が5mmだか1cmだか位までで結構シビアなため
    (2~3cmらしい)あいくるりんメーターのほうが使い勝手がよさそうに思います。
    (ただし、ハムスターの形の愛くるしい形状は、針飼いさんでは好ましくないと思う人も多そうです)
    ヘルシーメーターでは確実に、あいくるりんメーターでもおそらく
    ホイールを(台に付けて)ケージの中に「置く」ような使いかただと計測できないと思います。
    ケージに直接固定して動かないような状態にしないと本体と磁石の距離が違ってきてしまうためです。
    私の設置の仕方としては、衣装ケース改造のケージに穴を開けて直接ホイールを設置(ワッシャーで補強)
    ホイールにセロテープで磁石貼り付け(洗うとき気をつければ意外と取れません)
    プラスチックの入れ物(クリップや画鋲などが入っているようなやつ)にヘルシーメーター本体をセロテープで貼り付け
    そのプラスチック容器をフックでケージ内のホイールの磁石の位置に合わせて吊り下げる
    …という風に設置しています。

    電子工作される方であれば
    歩数計を改造して作ることもできるようです。
    回し車カウンターの製作こちらのサイトで紹介されています。
    製作にかかる費用は2000円程度とのことです。

    自転車用のサイクルメーター?を使うという手もあるそうです。
    ヘルシーメーターやあいくるりんメーターを利用するのが一番簡単でコストも低いかと思います。

    >>next